おはようございます。
皆さんには、あまり関心なさそうな人なんですが、
私にとっては、非常に縁のある方が、一昨日亡くなりました。
酒井雄哉(さかいゆうさい=87)さんといいます。
比叡山の「千日回峰行」 を2回やり遂げた人、
といえば、ひょっとして、ご存知の方もあるかも知れません。
ちょっと辛抱して目を通してやって下さいね。
実は、かつて、私が、闘病中、
「もう、ダメかもしれない・・・!」
と、心身ともに疲れはて、
それでも、生きる手だてはないものかと、フラフラしていた頃に
出会ったのが、酒井雄哉さん だったのです。
直接会ったわけではありません。
テレビで見た、「千日回峰行」 で、遭遇したのです。
初めて見た「千日回峰行」に、私は、
クギヅケになってしまいました。
「千日回峰行」 というのは、700日間、歩き続けたあと、
9日間、「 食べず・飲まず・眠らず 」という死を覚悟の荒行なのです。
お堂の中で、意識朦朧とするなか、ゴマを炊きながら、祈り続ける、
酒井雄哉さんの姿は、私に、見えない力を、送り込んでくるような
幻想にとらわれました。
私にとっては、初めての経験でした。
これを機に、私は、「 何としても生きよう!」と、
力づけられたように思います。
のちに出た、酒井雄哉さんの本には、
次のようにあります。
「今できることをやればいい」
「がんばらなくてもいいんだよ」


私は、このような言葉に触れ、
ずいぶん勇気付けられました。
それから、おそらく20年以上の歳月が流れていたと思うのですが、
2,3年前、仕事帰りの車中で、たまたま、ひねったラジオから、
酒井雄哉さんの肉声が流れてきたのです。
驚きましたねえ!
NHK特集で公開された荒行の様子が大きな反響を呼び、
以来、講演 など公私共に忙しくなられたようです。
今では、天台宗、大阿闇梨(だいあじゃり)の高位です。
私は、あらためて、酒井雄哉さんの、「荒行」 を振り返り、
700日の「歩行」 と 「食事」 しらべてみました。
A) <荒行当時の食事は>
@塩ゆでのじゃがいも2個
A豆腐半丁
Bうどん半皿
1日、これですべてだそうです。
(追記)
私が、以前テレビを見た時には、夜中の
出発前に、小さな おむすび1個 を持って
出たように記憶しているのですが。
それにしても、少ないですね。
禅宗のお坊さんの場合、3食食べますが、
一食そのものの量が少なく、3食合わせて、
普通の人の一食にあたるぐらいだそうです。
それでいて、お坊さんたちの顔は、概ね、
ふっくらとした人が多いようです。
B) <歩行>
@ 正確には分かりませんが、
一日、 平均 40数キロぐらいだそうです。
以上。
それでは、今日はこれで・・・・。