病気治療に「食事」のアドバイスが無いのは不思議?
前回、ガンを治療する上で「食事」を全く度外視する
女医さんのことを書きました。
その一方で、ガン治療に「食事」を進んで取り入れている
医師の方も少なくありません。
中でも、私が最も信頼しているお医者さんの一人は、
ガンの治療と食事に関して、自著の中で
次にように書いておられます。
「 現代医学や栄養学は、ガンを予防する
食物の存在は認めるのですが、ガンを治す食物は
無いと思っているふしがあります。」
さらに、こう続けておられます。
「 手術、放射線、抗がん剤などで、多大な労力を
費やしてもガンは満足のいくほどは治せないのに、
” 食べ物 ” が病気を治すなどとんでもない
というのが真意でしょう。」
( 以上 「ガンを防ぐ!再発させない!食べ物、食べ方」
= 著者・石原結実 より引用させていただきました )
これを読んだ時、私は、
「我が意を得たり!」
と鬼の首を取ったかのように、喜んだものです。
20代のころの長い闘病や、それ以後、
医者にかかった体験から、私は、
多くの、お医者さんたちが、病気治療において、
何故、食事の細かいアドバイスをしてくれないのか
不思議でしかたなかったのです。
病気の治療に食事が問題にされないのは何故か?
何故不思議に思ったか?
私は、医師でもなく、医学の専門家でもありませんので、
それを、理論的、科学的に説明しなさい
などと言われると困ってしまいます。
ただ、患者側の一人として、思うことは
実に単純なことです。
「 人は、食べ物を食べて生きています。
食べなきゃ、人間、死んでしまいます。
食べるものが、人の体を造っています。」
たった、これだけのことです。
普通、人が生きていく上で、「食事」 が
一番の基礎になっていると思うのです。
たぶん、コレは誰でもが認めて下さると思います。
血や、肉や骨、内臓・・・・等々、人のカラダは、
すべて「食べ物」を摂取して、その栄養で造られて
いると言って間違いはないと思うのです。
おそらく、小学生でもわかる「理屈」だろうと
思います。
しかし、西洋医学を学んで治療の現場にいる
お医者さんたちは、その最も大事な「食事」の
注意を患者に与えないのは何故なのだろうか?
「 医者に殺されない47の心得 」
という本がベストセラーとなって話題を呼んだ
ことがありました。
書いたのは「近藤誠」というお医者さんでした。
ごく最近では、
「ガン放置療法のススメ」
という近藤医師の 本が話題となり、
医療界でも、そうとう物議をかもしたようです。
ガン専門医の方から、反論する人も多く出てきて、
雑誌や新聞など、アチコチで取り上げられたようです。
前回触れた「大場医師」もそのうちのお一人でした。
私も、興味がありましたので、そういったお医者さんの
書いた本なども、多くはないですが、読んでみました。
どの医師の方も、自分の「見解」を述べ、
他の医師の方の「理論」もよく調べて書いて
おられます。
そこで気づいたのは、
「エビデンス」 という
言葉がよく出てくることです。
つまり 「証拠」 です。
「科学的根拠」 が無ければ認められないというような
使われ方がされています。
ガン(他の病気を含む)を食事で克服したという
体験を書いた本は、多くでまわっているようですが、
それらについて、大場医師は、かなり強い口調で
疑問を投げかけています。
それらの体験には、
「なんの科学的根拠も示されていない」
と言うのがその理由のようです。
つまり、先ほどの 「エビデンス」 が無い
ということなのです。
では、どんな風に疑問視しているのか?
その辺について、次回で書いてみたいと思います。
これは、どんな食事を摂ったらいいか?
思案しているガン患者の方が多いと思うからです。
それでは、今回はこの辺で・・・・・・。